ヒトコト映画

見た映画のひとこと(でないこともある)感想(ネタバレする、そして時々やおい者の戯言)

地獄で二度死ぬ【神と共に 第二章:因と縁】

『神と共に 第二章:因と縁』(2019.6.28公開)

 

DATE

製作国:韓国

配給:ツイン

 

監督:キム・ヨンファ

脚本:キム・ヨンファ

キャスト:ハ・ジョンウ(カンニム)、チュ・ジフン(ヘウォンメク)、キム・ヒャンギ(ドクチュン)、
マ・ドンソク(成主神)、キム・ドンウク(キム・スホン)

 

感想

キャラ萌え、関係性萌えの映画としては5億点でした。

 

裁判テキトーじゃん、っていうかギョンス、ギョンスじゃなかったウォン・ドンヨン一等兵をそんな……そしてスホンの扱い……!恐竜……!とか思ったりもしたけど、

いいか……だって画がカッコイイし(思考力0)

あの恐竜出てきた時のカンニムが武器で地面に円描いてバリア(バリア?)つくる

とことか、そんなかっこよくていいの?ってくらいかっこよかった……

でもカンニムには言いたいことたくさんあるよ……

結局1000年経っても変わんないなその性格、っていうこととか。

とはいえ、1000年苦しんだんじゃん……

2人に笑顔を向けられた時、信頼を得たと感じたとき、どんな気持ちだったんだ……

っていうかハ・ジョンウ大好きだからもう……(そこ)

 

そして、ヘウォンメク、ファンを大量発生させている男……

第二章見て惚れないわけなくないですか。

ギャップまでも愛おしい。でもなんでこんな生前と死後とでキャラ違うんだろうね。

環境が人をつくる、って言ってたし、死後が生来の彼のキャラなのかな、

それはそれで切ない。

 

もうとにかく3使者切ない。語りつくせぬ切なさ。

ドクチュンの圧倒的善良さ、健気さに胸を打たれないわけがない……(ヘウォンメクもそうだったんだろう)あの2人の関係性もとてもよかった、ロマンスの手前。

 

すぐキャラ萌え視点で映画をみてしまうのですが、

ストーリー展開も3死者の過去とスホンの死の真相とが(若干強引に)結びついていたり、

現代の祖父と孫の話で緩急がいい感じについてたり、なんやかんやで

話の着地のさせ方もなるほど~、といった感じでした。

 

閻魔オンニの真実とか3使者の過去とか知った後に第1章見たら

また印象がガラっと変わりそうで、とにかく早く見返したい。

第1章でこれはカンメクだわ~とやおいセンサーを発動していたが、

第2章をみてそれは変わらないにしても妄想の多くが打ち砕かれそして新たに膨らんだ。

 

あとマ・ドンソクの安心感とキュートさは最強です。

ファンドは上がる!

 

第3章以降もあると信じている(ギョンスの除隊を待っています)!楽しみ!

 

内調の照明こわい【新聞記者】

『新聞記者』(2019.6.28公開)

 

DATE

製作国:日本

配給:スターサンズ、イオンエンターテイメント

 

監督:藤井道人

脚本:詩森ろば、高石明彦

キャスト:シム・ウンギョン(吉岡エリカ)、松坂桃李(杉原拓海)、本田翼(杉原奈津美)、岡山天音(倉持大輔)、郭智博(関戸保)

 

感想

バイス』も見れておらず、政治系(?)映画にはあまり造詣がないのですが、韓国映画が好きな身としては、韓国映画は権力批判、社会を風刺する映画が多くて(そしてヒットして)、いいなあと常々思っていました。

そしてそんなことを思いつつ、でも「日本でこれはつくれないな(ヒット見込めないし)」つくったとして超超小規模映画だろうな、とか考えておりました。

「新聞記者」がつくられると聞いたときも、とはいえ「うっすら」政治エンタメかな、っていうかなんでシム・ウンギョン……とか思ってました(なんでシム・ウンギョンだったんだろ、っていうのは今でも若干思っているけど……シム・ウンギョンは好きです)。

 

が、すみませんでした……実際見てみると、だいぶ切り込んでいる……!原案が原案だからそりゃそうといえば、そうですが、「明らかにあのことだ」という現実の問題とリンクしていて、ハラハラ、モヤモヤ、イライラと感情が忙しかった。。

 

ただバイアスがかかっている側面はもちろんあるわけで、適度な距離感を持ってこの映画と向き合わないといけないな、とも思っています。

とはいえ、やっぱりメディアの政権への忖度を感じる報道とか見るし……現実と大きく乖離してないんじゃ、と思うところもある(どっち)。

(そういえば韓国のドキュメンタリー映画「共犯者たち」を見てやばいな(日本が)と思ったりもしてたの思い出した。)

 

参院選前の時期ということも狙って公開した、というプロデューサーの記事読みましたが、本当に今、このタイミングで見るべき映画だなと思いました。この規模でやっているからこそたくさんの人に見れる機会があるわけだし。。

 

そしてこのキャストでこのような作品を描いたことにまずすごく意味があると思います。私が見た回は、観客の年齢層高めかな、と思ったのですが、老若男女、さまざまな人が見て、考えるきっかけになったらなとすごくすごく思いました。