内調の照明こわい【新聞記者】
『新聞記者』(2019.6.28公開)
DATE
製作国:日本
配給:スターサンズ、イオンエンターテイメント
監督:藤井道人
脚本:詩森ろば、高石明彦
キャスト:シム・ウンギョン(吉岡エリカ)、松坂桃李(杉原拓海)、本田翼(杉原奈津美)、岡山天音(倉持大輔)、郭智博(関戸保)
感想
『バイス』も見れておらず、政治系(?)映画にはあまり造詣がないのですが、韓国映画が好きな身としては、韓国映画は権力批判、社会を風刺する映画が多くて(そしてヒットして)、いいなあと常々思っていました。
そしてそんなことを思いつつ、でも「日本でこれはつくれないな(ヒット見込めないし)」つくったとして超超小規模映画だろうな、とか考えておりました。
「新聞記者」がつくられると聞いたときも、とはいえ「うっすら」政治エンタメかな、っていうかなんでシム・ウンギョン……とか思ってました(なんでシム・ウンギョンだったんだろ、っていうのは今でも若干思っているけど……シム・ウンギョンは好きです)。
が、すみませんでした……実際見てみると、だいぶ切り込んでいる……!原案が原案だからそりゃそうといえば、そうですが、「明らかにあのことだ」という現実の問題とリンクしていて、ハラハラ、モヤモヤ、イライラと感情が忙しかった。。
ただバイアスがかかっている側面はもちろんあるわけで、適度な距離感を持ってこの映画と向き合わないといけないな、とも思っています。
とはいえ、やっぱりメディアの政権への忖度を感じる報道とか見るし……現実と大きく乖離してないんじゃ、と思うところもある(どっち)。
(そういえば韓国のドキュメンタリー映画「共犯者たち」を見てやばいな(日本が)と思ったりもしてたの思い出した。)
参院選前の時期ということも狙って公開した、というプロデューサーの記事読みましたが、本当に今、このタイミングで見るべき映画だなと思いました。この規模でやっているからこそたくさんの人に見れる機会があるわけだし。。
そしてこのキャストでこのような作品を描いたことにまずすごく意味があると思います。私が見た回は、観客の年齢層高めかな、と思ったのですが、老若男女、さまざまな人が見て、考えるきっかけになったらなとすごくすごく思いました。